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SABICイノベーティブプラスチックス、Lexan* EXL樹脂を用いて 自動車ハンドルの軽量化、高機能化、設計自由度の向上を実現

Steering Wheel
Lexan* EXLコポリマーで製造されたハンドル

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2010年4月22日

SABICイノベーティブプラスチックスは、4月19日〜22日まで中国・上海で開催される「Chinaplas 2010 (同社ブース:W2G41)」に出展し、同社の革新的な自動車ハンドル・コンセプトによる軽量化、高機能化、 成形加工性、設計自由度の向上、部品統合を可能にする「Lexan* EXLコポリマー」を展示紹介した。 Lexan EXL樹脂は、リサイクルが困難でダイカスト成形や二次加工の際に発生する危険性の高い廃棄物を 含有する材料を用いた既存のハンドル設計に見られる環境上の課題を回避することができる。同社の 最新技術に対する提案は、自動車業界における要求特性の厳しいアプリケーションに最先端の素材 ソリューションを提供するものである。

SABICイノベーティブプラスチックスのプロダクトおよびマーケティング担当ディレクターである ベンカタクリシュナン・ウママヒスワランは、「現在、ハンドルの設計方法は、新たな方向に転換する 時期を迎えています。SABICイノベーティブプラスチックスは、ツー・パーツ成形により、180度の 方向転換をしました。」と話しており「機能統合、安全性や軽量化といったハンドルに対する 新たな厳しい要件を満たすには、全く新しいアプローチが必要です。私たちは、Chinaplas展において、 Lexanポリカーボネート・コポリマーを用いた射出成形による画期的なハンドル設計方法を紹介できることを 嬉しく思うと共に、自動車ハンドルの設計が新たな時代を迎えたと確信しています。」と述べた。

自動車ハンドルに向けた新しい素材ソリューション

一般的なハンドルは、マグネシウムやアルミニウムをダイカスト成形した骨格に柔軟な ウレタンフォームをオーバーモールドする構造が採用されている。この構造では、リムが中空でない ため電子部品を収納する空間が無い点に加え、柔らかいポリウレタンは部品の取り付けに適していない。 また、この設計方法は、新たな形状や外観デザインの可能性を制限してしまう。

新しいハンドル設計は、これらの課題に対応すると共に、頭部や胴体への衝撃を緩和する優れた エネルギー制御、部品を統合しても重量を維持、高耐久性で長寿命、二次加工の回避、トータルな システムコストの削減といった利点を提供する。

Lexan EXLコポリマー製ハンドルがコストと質量を削減

Lexan EXLガラス充填ポリカーボネート・シロキサン・コポリマーは、非常に幅広い温度範囲で 優れた剛性と耐衝撃性を発揮する。SABICイノベーティブプラスチックスは、革巻きするツー・パーツ 射出成形によるハイエンド・ソリューションと、ポリウレタンでオーバーモールドするワンピース射出成形 による骨格部品、という2つの設計方法を開発した。いずれも小さな金属製ハブでステアリング・コラムに 取り付けられ、これらのハンドルはマグネシウムやアルミ合金製のハンドルと比べ、システムコストを 最大20%、質量を最大40%削減する。また、いずれの設計方法も以下の様な利点を提供する。

  • ツーピース設計では、中空リムとスポークによって空間が形成でき、制動やセンサ関連システム、 スイッチのハウジング、配線などの機能をハンドル内部に統合可能。
  • Lexan EXLコポリマーの射出成形は、マグネシウム合金のダイカスト成形と比べ、 二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減できる環境にやさしい製造工程。1.1kgのマグネシウム合金 をダイカスト成形した場合、70kg近くの二酸化炭素が排出されるが、1.0kgのLexan EXLコポリマーでは、 約10分の1の7.6kgしか排出しない。
  • 新しい形状や人間工学に基づく構造を可能にする設計の自由度。
  • 特殊色や視覚効果などの新たなデザイン。
  • エアバッグ、リアクション・プレート、クラクションといった各種機能の統合。
  • 二次加工の工程数を減らし製造を簡素化。

この新しいハンドル設計は、技術的な実現可能性に関する試験が実施されている。現在、 プロトタイプが製作され、OEMメーカーにより実車での検証が行われている。

SABICイノベーティブプラスチックスのLexan EXLコポリマーの詳細については、 以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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